画家・黒田征太郎 ”自分自身ってなんなのか”
- Norihiko Yamanuki a.k.a. Bosatsu Beat

- 10月12日
- 読了時間: 2分

画家・黒田征太郎氏
『自分自身ってなんなのか』
それを追い求めて86年の軌跡が
10/12 NHK日曜美術館『一本の線 黒田征太郎』
放映されました。(NHK ONEアーカイブで観ることができます)
坂本龍一さんの長女・坂本 美雨さんのナビゲートで
番組は進んでいきます。
これは2025年9月20日(土)~11月9日(日)
北九州市立美術館で開催されていた個展のクロージング
の意味合いもあるようです。
『僕は線を引く。それは命との会話です』
と黒田さんは仰っておられます。
私には『私は音を重ねる。それは自分との会話です』
と重なり、強く伝わってきました。
人によっては『音を弾く。それは命との会話です』
でもあり、『石を削る。それは魂との逢瀬です』
であるかもしれません。
これは名前を世に残した芸術家や創作家だけのことではないと
私は思うのです。
それぞれが生まれてきた意味を自分と対峙して
感じる。
もしかしたら自分のことが分かることなど
死ぬまでないようにも思うし、
分かったとして、それに自分が従うとも、私には思えない。
黒田さんは
1991年8/30からNewYorkの倉庫を借りて、21日間外からカギをかけて
一歩も外に出ず、1ヶ月絵を描き続け自分との対話を行いました。
これが21日間後の倉庫の様子です。

40点の絵とスケッチブック25冊、日記1冊が生まれました。
それから時を重ねて、前述した
『僕は線を引く。それは命との会話です』
と仰っている。
重ねて黒田さんは
『自分は未来しか見ない。過去のことは考えない』
と仰っています。
これもとても共感するところです。
だからこそ毎日を全力で生きるし、結局は
日々の積み重ねでしかない。
でもその積み重ねでご縁が生まれて
思わぬ人生が育っていく
だから 生きるのは面白い と思うのです。

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